SKD11材の特徴・製品事例を解説

SKD11とは、JIS規格で指定された硬さと耐摩耗性に優れたSKD材（合金工具鋼鋼材）、通称ダイス鋼と呼ばれる種類の一つです。
炭素工具鋼内には、クロム（Cr）、タングステン（W）、バナジウム（V）、モリブデン（Mo）が含有されています。
これらの含有量を変えることで、耐摩耗性、耐熱性、焼き入れ性が変わりますが、特にSKD11は耐摩耗性に優れ、
切削工具鋼用、熱間金型用・冷間金型用などの種類があります。

では、このように使用用途が広いSKD11ですが、実際どのような製品、用途に使用されているのでしょうか。
今回はSKD11に焦点を置き、解説します。

SKD11とは？

SKD材は、「エス・ケー・ディー材」と読み、下記それぞれの意味を表します。

SK：Steel Kougu（工具鋼）
D ：ダイス
11 ：種類番号

また下記は、化学成分（％）と焼き入れ・焼き戻し硬度の数値表です。

特徴として、SKD11は、精度や品質・面精度のバランスがよいため、硬度や摩耗に耐える力が高く、
更に汎用性が高いダイス鋼で熱処理歪が比較的小さく、安定した熱処理が行えます。

引用：株式会社　シンセイ

SKD11の製品事例の紹介

燕三条部品加工センター.comを運用する株式会社新武では、SKD11を使用した様々な製品実績がございます。
今回は、そちらを紹介させて頂きます。

ガイドプレート

品名	ガイドプレート
用途	案内
材質	SKD11
サイズ	19×59×140
精度	±0.01～±0.1
加工方法	マシニング、ワイヤーカット、研磨
業界	全業種

本製品は産業機械関連向けにで使用されるガイドプレートで、金型の成型ガイド部に使用しました。
材質はSKD11を使用し、サイズは19×59×140です。3D加工、形状部焼き入れ後仕上げを行いました。

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フォームダイ

品名	フォームパンチ
用途	成形パンチ
材質	SKD11
サイズ	121×120×210
精度	±0.01～±0.2
加工方法	マシニング、ワイヤーカット、研磨
業界	全業種

本製品は産業機械関連向けにで使用されるフォームダイで、金型の成型ダイに使用しました。
材質はSKD11を使用し、サイズは121×120×210です。金型成型ダイ、3D加工、形状部焼き入れ後仕上げを行いました。

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ホルダーブロック

品名	ホルダーブロック
用途	位置だし・組付ブロック
材質	SKD11
サイズ	170×110×211
精度	±0.01
加工方法	マシニング、研磨
業界	全業種